携帯電話

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仕事と言っても得意先へのアポ取りや挨拶廻りとプレゼンの資料作りなので、さっさと終わらした。まもなく梅雨入りなのか雨が降ったり止んだりするなか3人で大型家電店に繰り出した。 タクトとお恵ちゃんは非常に盛り上がっているが私は文化祭に紛れ込んだお父さんのごとくすっかり浮いてしまっていて時折、相づちを入れる程度であっという間に話がドンドン進んでいった。 私は現代っ子のスピードに呆気に取られていると、2人は色違いのAQUOS携帯電話を3つ手にして意気揚々と私に「はい!これゲンさんの分」と タクトが手渡してくれた。 「タクト、いくらだった?」と聞くと、 「そんなの気にしない!つーか腹減りません?」とテキトーにあしらわれ、お恵ちゃんに手を引かれ店の外に連れ出され、タクシーに押し込まれてしまった。 私たちはタクトの友達?が営んでいる、洋風居酒屋で食事することになった!
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