携帯電話

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西洋風のボックスに通され勝手が違う雰囲気に戸惑っていると、お恵ちゃんが咳を切ったように「ホントありがとうね!こんなの欲しかったんだぁ!」とタクトの肩をバンバン叩きながら興奮気味に話出した。私も箱から出して携帯電話を見てみると、派手な赤いモノが顔を出した!「おい、これ間違えてないか?」問いただすとタクトが「合ってますよ!還暦祝いってことで、冒険しましょうよ。」マジで!いやいやタクトの口調が感染してしまった。正気かと思ったが内心とても嬉しかった。 3人で仕事の事、家族の事、恋愛観などいろんな話をして楽しい時間を過ごした。本来なら私がチームを引っ張らないといけないのに、タクトの話し方にはヒヤヒヤするものの、何故か居心地良くチームのリーダー的存在のこの男に引かれていき、何者なのか興味がわいてきたのだが、飲み過ぎたのか頭が痛くなってきた。 お恵ちゃんは酔いつぶれ私にもたれかかって眠っていた!
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