第六話

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川島にボコボコにされた俺は……部活に向かった。 そこで俺は、玉井俊哉と会った。 幼なじみの俊哉は……俺の事など見向きもせず……話しかけても無視し続けた。 部活の間中、さっきの事で殴られた部分が痛んだが、それ以上に俺は幼なじみが二人も裏切ったと言う心の痛みの方が辛かった。 そうして…家に帰る。 家に帰ったと言っても一人でゲームするくらいしか趣味も無く、生意気な弟のイヤミにウンザリするだけだった。 そんな意味では、門村や上川がいるぶん学校の方が楽しいと言えばそうだった。でも家にいて楽しい時が無い訳では無くて、いつも俺は夜を楽しみに待っていた。 今日も夜7:00にバイクのエンジン音が聞こえてくる。 「帰って来た😃」 俺は急いで階段を駆け降りる。 「ただいま」 父親が帰って来た。お父さんは、俺に優しくて、いつも遊んでくれていた。 そんな父親が俺は大好きで、いつも帰って来るのを楽しみにしていた。 気が付くと何が有った日でも笑ってる。それが俺は嬉しかった。
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