序章~BASARA~

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チュン.チュン・・・ と、一日の始まりを雀が世間話で告げる頃。 ドタドタドタ・・・・・💨 ドタドタドタ・・・・・💨 『いっけねぇ、寝坊しちまった。まつ姉、飯抜きだけは勘弁だぜ』 ドタドタドタ・・・・・💨 ・・・ ・・・ ・・・・・・・・・・ガッ💥 『ぅわっ‼』 ・・・。 ・・・。 ドターン💥‼💥‼💥‼💥‼ 『ててて…。ぅぅ…。』と、うずくまるのは前田慶次。 『大丈夫かぁ?慶次』 と、慶次に手をさしのべもせずに大盛ご飯を食べるのは、叔父の前田利家。 その隣で 『起こしたのに起きない慶次が悪いのでございまする。犬千代様が気を配る必要はございませぬ』 と、まつは変わらず厳しい。 『うぅ…腹が減って動けねぇよ、まつ姉』 倒れたままか細く呻く慶次。 『全く…今日から学校だというのに、先が思いやられまする。』 というまつの心配を 『大丈夫だまつ、なぁ慶次?』 と、利家はお気楽に言うと 『犬千代様は黙っててくださいまし』 ギン、という効果音が聞こえたかと思うくらい厳しい目で見るまつ。 『ぅっ…はぃ』 ・ ・ ・ 『まつぅ、おかわり』 『かしこまりましてございます』 『ぅぅ…飯ぃ』 今日も前田家は、前田家である。
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