序章~BASARA~

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パチ..パチ.. 炭が炎の中ではぜ、独特の音を奏でる。そんな囲炉裏の部屋で、彼は人を待っていた。 『…来たか』 ―ドタドタドタドタドタ👣💥 だんだんと足音が近くなる。 彼はすっと立ち上がり、部屋の襖の前に立つ。 『ぉぉおおお、お館様ぁぁぁああ‼』 彼は足を肩幅に開き、右腕を振りかぶる。 その右腕には血管が浮き出るほど力が込められている。 そして― 『お館様ぁ‼‼』と言うのが先か、襖を開けるのが先か、というよりも、『ぉ―』 で、入ってきた者は、彼に殴られた。
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