~絆~

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10月のある日 ドラマの収録を終え、 帰ろうとした時に 携帯が鳴り出した。 「お疲れ~!」 「隼人! ……いよいよ 出発明日だな。」 「あぁ。 お前があの時に 言ったこと… 良く分かってる。 でも前からやりたいと 思ってたことだし、 今しかないと思った から決めた。 それをお前には 分かって欲しくてさ」 「分かってるよ。 まぁ行くからには いろんなこと吸収して 今以上大きい人間に なって帰って来いよ」 「ぉう!頑張る!! お前も頑張れよな!  じぁな…」 電話の向こうの声が 震えていることに 気が付いた。 あいつも寂しいんだ…。 あいつもおんなじ気持ちなんだ と思ったらオレは嬉しくなった。 「何笑ってんだよ!」 「…だってさ(笑)」 本当はオレも泣きそうだった。 でも電話の向こうのアイツに 気付かれないように 明るく電話を切った。 「またなっ!!」 例え遠く離れて居ても 消えない…この絆!! ~END~
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