第一弾 桃太郎

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お婆さん 「そうなんですよ、お爺さん」 二人は話を終えると、二人掛かりで大きな桃を運びました。 お婆さんは手に包丁を持ちます。 お婆さん 「早速切りましょうかね?お爺さん」 お爺さん 「そうしようかね。お婆さん」 お婆さんは大きな桃を半分に切ろうとしました。 しかし、途中で包丁が止まりました。 お爺さん 「どうしたんじゃ?お婆さん」 お婆さん 「何か固いものがあって切れんのじゃよ。お爺さん」 お爺さん 「どれ、わしも手伝ってやろう」 二人は力いっぱい包丁を下げようとしました。 しかし、中々上手くいきません。 お爺さん 「ぬおぉーー!!」 お婆さん 「きえぇーー!!」 二人は奇声を発しながら包丁に力を入れます。 すると、包丁はいきなり下に下がり、あっという間に大きな桃を半分にしました。 半分になった大きな桃は外側に倒れます。 大きな桃の中身がはっきりと見えるようになりました。 お爺さん 「こ、これは・・・!!」 お婆さん 「な、なんということじゃ・・・!!」 大きな桃の中には小さな赤ん坊が半分になって入っていました。 赤ん坊の脳みそや臓物等が丸見えでした。 二人はその場にへたり込んでしまいました。 お爺さん 「わ、わしらは・・・・・・なんということをしてしまったんじゃ・・・」
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