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昔々 ある海辺の村に浦島太郎という名の漁師がおったそうな。
浦島太郎
「今日は小物しか釣れんかったなぁ。病気のおっかぁに会わす顔がねぇっぺ」
浦島はそう独りごちると、今日釣ってきた鮫を背中に抱えて浜辺を歩いていました。
ふと見ると、浦島のいる位置から少し離れたところに子どもの集団がいました。
子ども達は輪になって何かを囲んで、蹴ったり叩いたり、棒でつついたりしてました。
浦島は子ども達にバレないように輪の中心にあるものを見ました。
亀がいました。
浦島は亀が可哀相になったので子ども達に言いました。
浦島太郎
「これこれ子ども達。亀をいじめてはいけないよ」
すると子ども達は一斉に浦島に振り返り、浦島を睨みつけます。
浦島太郎
「な、なんですか?」
少年A
「うるせぇーよ!おっさんはすっこんでな!」
少年B
「なんなら亀の代わりにおじさんを可愛がってもいいんだぜぇ」
少年C
「あ、それいいねぇー!」
少年D
「やっちまおうぜ!」
子ども達は一斉に浦島に襲い掛かりました。
浦島太郎
「よかろう!てめーらまとめて地獄に送ってやるわぁ!!」
浦島と子ども達の壮絶なバトルは二時間にも及びました。
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