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長い沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは日番谷だった。
「………隊長,1ついいこと,教えますよ」
「なんじゃ?」
「美紗は……隊長がいなくなった少し後にソウル・ソサエティに来たんです。ボロボロになって……死神の格好をして……
でも,何も覚えていなかった。自分が誰なのかも,何番隊にいたのかすらも覚えてなかった」
「…………」
「美紗が隊長の妹,なんじゃねぇですか?」
「……あやつが,ミサナ……じゃと?」
「俺はそのミサナさんをしらない。
でも美紗はどことなく隊長と似ているんだ。笑い方とか,人をからかうときの仕草とか……」
「…………」
「………隊,長…?」
「…………」
急にうつむいてしまった紗炉那の顔をのぞきこむと紗炉那の頬につぅっと雫が流れていた。
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