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しばらく進むと子供が泣いていた。
「足が痛いょぉ。動かない(涙)」
どうやら怨霊が足にとりついたらしい。このままではあの子は死んでしまうだろう。晴明は牛車を止めさせようとした時、
「大丈夫ですか?」
「足が動かないんだ(涙)」
「泣かないで😃今から動けるようにしてあげるから」
「本当に‼‼」
「本当よ😃じゃあ目をつぶっていて」
子供は目をつぶった。狩衣を着た者は膝に手を翳して何か呪文みたいなものを唱えた。この様子を晴明は見ていた。
すると、子供の膝から怨霊の塊が出てきました。そして手の中で浄化しました。怨霊は跡形もなくなっていました。
「なっ直ったよ😃母様」
子供は母親を呼びに行った。母親はびっくりして寄ってきた。
「ありがとぉございます。何と御礼を申し上げていいか…」
「いえ😃では私は行きます。報酬はいりません。その子に何か食べさせてあげてください。」
すると母親は深々と頭を下げて家に戻っていった。それを見届けて踵をかえして歩きはじめた。
が、声をかけられた。
晴明「待たれよ」
晴明は牛車からおりた。
「何か?」
晴明「そなた先程の術は………そなた陰陽師か?」
「いかにも。ですが陰陽師は女は駄目なのでしょぉ?ですから旅をしております」
晴明「名は何と?」
「桔梗にございます。貴方様は?」
晴明「晴明…安倍晴明と申す」
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