イレギュラー

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組手が始まったが、相手は、固まったまま動かない。 (コイツ‥緊張してるな。) 俺は、少し脅かしてやろう思い、一気に間合いを詰めた。 「うっ!」 体験入門生は、小さな声をあげ、ワンテンポ遅れて間合いを離す。 (ちょっと、やりすぎたかな?) 俺は、優しく笑い。 「大丈夫です。 攻撃の練習なんで、好きに打って見て下さい。」 その言葉に安心したようで、残りの時間体験入門生は、がむしゃらに拳を俺に打ってきた‥。 おかげで、俺はサンドバックの気持ちが良くわかった‥。
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