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その頃、俺はタクさんと練習後に軽く一杯飲んでいた。
「こ~じ~、試合に向けて練習できとるかぁ?
後…1ヶ月やのぉ」
タクさんも気にしてくれてるのか?
俺は、深津先生と練習してから、どうも
『自分の空手』と言うやつを見つけられずに足掻いていた。
「タクさん…‥
俺の空手ってどんな感じですか?」
タクさんは、つまみのタコワサに伸ばした箸を止め、驚いた顔で俺を見た。
「お前、そんなこ難しい事考えとったんかぃ?」
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