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「コ~ジは、普段脚使う空手やからなぁ~。
コイツ相手に頑張れても、
次のヤツは、無理やろの~。
わし!次替わってええか?」
(クマが!人がやられてんの見て楽しそうにしやがって…)
「ウッ!」
壇中【胸の中央】に早いジャブが入った。
(あれ?今度は軽い‥誘いか?
……‥‥関係無い!)
俺は、強引に前に出ると同時に、左を突き刺す!
軽い手応えの後、更に思いっきりねじり込む。
「タクさん‥コウジ君、息を吹き返しましたね。
コウジ君には、足を使わずにパンチで乗り切る自信をつけて貰いたかったんですが。
相手が悪かったですね、
…次交代します?」
深津先生の問いかけに、タクさんは嬉しそうに答える。
「ええんか?
しょうがないの~
じゃあ早くこの組手終わらせてくれぃ!」
「タクさん…まだ時間残ってるから」
嬉しそうなタクさんを見ながら少し呆れたように深津先生は答えた。
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