プロローグ

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地に足が着かない‥主審に、促されるまま ただ礼を繰り返す。 「構えて!」 心臓が大きく脈打つ (‥怖い?!) 考える暇なんて無かった 「はじめっ!!」 空気が、張り裂けるような太鼓の音と共に、右足に衝撃が走る。 腹に、鈍い痛みが群れて襲ってくる。 「それまで!!」 試合後、先輩にかけられた励ましの一言 「まあ‥初めてにしては頑張ったな」 何より悔しかった‥ …僕は、何も出来なかった…
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