502人が本棚に入れています
本棚に追加
練習が、終盤に近ずくにつれて、周りの練習生も気が付き始めた。
二人の動きが妙に切れが良い。
ウチの道場では、練習が終わりに近ずくと、だんだん実践的になって来る。
最後の組手になる頃には、みんな興味深そうに体験入門者を見ていた。
その時、指導員の深津先生が、こっそり近ずいて来て。
「コウジ、お前は手だけな」
と俺に言った
良く見ると、タクさんがこっちを向いて笑っている。
(クマのしわざか‥)
一人は、良いけど‥残り二人は明らかに経験者だ‥。
しかし、今日1日体験入門生を指導した面子もある‥。
俺は、少し引きつりながらも。
「わかりました」
と俺は答えた。
最初のコメントを投稿しよう!