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まず始めはどこに行ったら良いんだろう。やっぱり校長室で良いのだろうか。
中はとても綺麗で、白い廊下が続いている。ふざけ合っている生徒を横目に僕はゆっくりと進んで行った。
待てよ?校長室より先に事務所じゃないだろうか。いやいや…。
そんなことを考えながら僕の足は校長室へと向かっていた。休み時間だろうか、ばらばらと生徒が見える。
「失礼します」
校長室のドアを2回ノックして開ける。そこには偉そうに座った校長が机に肘をついてぼけぇとこちらを見ていた。
「あの…澤村です」
「…あぁ!カウンセラーの」
ばっと起き上がると気の良さそうな顔をして微笑む。40代半ば…後半…くらいだろうか。校長にしては若すぎるが、私立だし、こんなのも有りだろう。
「まぁ座って?」
僕にソファを勧めて自分は椅子に座る。気持ち良さそうな椅子だなぁ。ルームにも置こう。ソファも柔らかい素材が良い。
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