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雑踏に…
どれだけ俺が優しくなれば
哀しむ彼は心をユルすのか
優しさに甘えてグズるのは
手に負えない大きな赤子
一夜の傷を残して朝を
迎えた彼はまた一人きり
キリがない心を道中に探し
歩き回る程に闇の中に
無くした明日と明後日
一晩中泣いた日の朝って
鮮やかに差し込む窓辺に光
花盛りに見える俺たちは
少しばかりのワダカマリを
残したまま街の雑踏に消える
自らを不様な格好にしてる
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