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東西南北の四つの大陸のうち、紛争の絶えない西大陸の小さな町『アハッド』に生を受け、その目で戦いを見て育った『レガート』と呼ばれる青年がいる。
青年は孤児である。両親の顔は知らず、幼い頃から過酷な生活をしてきた青年は、戦士に憧れ訓練をする内に目標となる人物を知る。
『ヴィンセント・“ヘヴンズキープ”』
片腕の剣士。
細剣を扱う戦士であり、現在も傭兵として各地の争いの戦況を掌握する。
世界に名を馳せるほど強く、傭兵でありながら自分の意志を強く持ち、自分が正しいと思う方にしか加担しない。
そして、彼も孤児であった。
物心ついた頃から有ったものといえば、『ヴィンセント』という名前と、【A.alcia】と彫られた細剣くらいであった。
『ヘヴンズキープ』というのは、彼の名が世界中に轟き名声を得たときに、彼の正義を讃える民衆によって後から付けられたものである。
自分の正義感の通りに世界を動かす姿に憧れ、青年も同じ「傭兵」という存在へと突き進むことを決意したのだった。
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