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あるところにふたつの命がありました。
ドクンドクン
ドクンドクン
「ねぇ君は、なんのためにその鼓動を打ち続けるんだい?」
ドクンドクン
ドクンドクン
「理由じゃないんだよ、必然なんだ、わかる必要はないんだよ、考えなくていいんだよ、いつかは死ぬんだよ」
ドクンドクン
ドクンドクン
「でも、知りたいんだよ、鼓動の理由をさ、そこにある意味をさ」
ドクンドクン
ドクンドクン
「言葉より前なんだ、言葉は後なんだ、意味は後なんだ、理由は後なんだ」
ドクンドクン
ドクンドクン
「だから僕は触れなきゃならないの?光を見なきゃいけないの」
ドクンドクン
ひとつの命が消えてしまいました。
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