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君は気づいてないから教えたくなかった
教えてしまったなら、帰らなきゃいけなくなるのが何となくわかったから
けど気持ちとは裏腹に、
「電話光ってる」
と冷静装い伝える
今日はありがとう
まだ寝ないよね?
着いたらメールするから
教えなかったら、やっぱりもう少しいれたのかななんて頭の隅っこで考える
抱きしめたかったのに出来なかったから、なおのこと落ち込んでしまう
それでも、落ち着き無く吸っていた君の煙草の匂いが染み着いた自分を嬉しく思いながら、家に着くとさっそくメールが届いた
もっと一緒に居たかった…抱きしめたかったけど、俺からは出来なかった
君も同じ気持ちで居てくれたんだって、嬉しくて…
でも一番嬉しかったのは、気持ちが楽になったと言ってくれた事
これからも毎年君はこの時期には、また傷付いてしまうんだと思う
どうか神様本当にいるなら、彼が望むように一目で良いから友達に逢わせてあげて下さい
彼の心を少しでも軽くしてあげて下さい
もう隣に居ることが叶わない私に出来る事はそう願うだけ…
祈り続けるだけ…
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