現実なんか……

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一夜明け普段の日常に戻る 君が隣にいたのは夢かななんて思う でも君に貰ったお茶を見ただけで胸が締め付けられる 「このお茶は一生開けない…」独り言呟きながら、なんだか切なくて笑う 君との会話を何度も思い出す 他愛ない会話の中に、心に引っ掛かる君の言葉がいくつもあった 「今の仕事楽しい?」 何でだろ…普通の会話なのに何故か君が寂しそうな感じがして、一瞬言葉に詰まった うん…まぁ楽しいよ!チラリと君を見ながら答える 「そっかぁ…楽しいなら良い事だね」 やっぱり何故か寂しそう… 横走ってるバイクを見て、私がバイクに乗った事ないから乗ってみたいなって言ったら、 「地元から持って来ようか?誰かに引っ張って来させなきゃ…んートラックかな?」 真剣に悩んでくれて嬉しかった 嬉しすぎてニヤニヤしながら、楽しみだなぁーって呟いてたら 「てか、今度一緒に地元行ってみる?」 何故か自信なさげに聞いてくる君 私の心臓は張り裂けそうな位喜びと切なさに支配される 楽しそう!行きたい!って努めて明るく返す… 「本当?じゃぁ今度一緒に帰ろう!絶対楽しいと思うからさ!」 そんなに喜んでくれるんだね 私も行きたいよ…けど絶対行けないんだ 私最低だよ…
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