始まりの夏

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彼を見ていると自分が何処かに迷い込んだ子供の様にもなる。 (あ、書き出した…) こうしてよく見ると彼は色白で、自分とは別の綺麗な瞳、伏せられた睫毛は意外と長く、やはり目が奪われるのはその銀髪…。 日に当たり、眩しい程に反射されるゴテゴテのシルバーアクセ‥ 知らない筈の彼が、何故だか見ていれば語られて来る様にも感じられた。 やはり、何処か可笑しくなったのだろうか‥。 普段の自分ならば彼の様な草食動物は、中に入れる事も許さないというのに‥ きっとこれは猛暑すぎて夏バテでもしてヤられたのだろう。
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