不安の秋

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以上気象と呼ばれた夏はもうすぐ終わりを告げようとしていた。 すっかり景色もかわり、秋が近付いて来ている事を紅葉が報せてくれる。 「君…‥またなの💦?いい加減にしなよ‥。で?今日は何を没収されたいの?」 あの夏の日から何故だか思いついたら雲雀恭弥の居る応接室の常連になっていた。 思いのまま、何故だか来るのだ‥足が勝手に動くとはこの事だ。 「っ‥よぉ…お前が昨日の朝の指導でオレに来る様に言ったんだろ?」 あれから何故だか知らないが応接室が気になって仕方が無い毎日を送っていた。 ある時はカップ麺を持って来たり、ある時は携帯ゲームを持って来たり…。 全て没収されて追い返されていたのがオチなのだが、それから少し経ってからだ。 奴が受け入れてくれるようになったのは。 半分嫌々なのか、しつこさに諦めたのか…。
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