不安の秋

3/20
前へ
/51ページ
次へ
「あぁ…本当だね、スッカリ忘れてたよ、君が余りにも毎日来るから‥」 「っ…!」 奇跡だ! 一瞬だが、奴が笑顔になった‥ 今までそのような事は一度も無く、有り得ない事だと思っていた。 切れ長の釣り目が柔らかい表情を造りだし、ニコッと微笑むかの様に‥。 「ば‥馬鹿野郎💦!!今の何だょ…💦」 咄嗟に自分の胸辺りの服をクシャッと掴む。 不覚にも、奴の笑顔に胸が高鳴るのを感じて赤面せざるを得ない。 「?何君、変な人だね…ほら、座れば?咬み殺さないであげるから。」
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加