始まりの夏

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雲雀のオレを掴む力がだんだん弱くなっていく‥ ドアノブに手をかけ、応接室の中へと入らせられた。 相変わらずこの部屋だけは豪華な訳で‥ 職員室よりも豪華なんじゃないのかと疑いかねない。 「さてと‥君…何回目だか解ってるの?それに、あれだけ毎日言ってたじゃない‥」 半分呆れ気味で雲雀は言う。 そぅ、毎日アクセや装飾品、タバコを持ち歩いてる自体で外す気はさらさら無く、注意されても従う気も無い訳だ。 アクセはともかく、タバコは必需品でもある‥ それを何としてもとられる訳にはいかない。 「ケッ、知ったこっちゃねーよ!お前に関係ねぇし風紀が乱れようが乱れまいがな!?」 「…何君‥?毎日毎日注意されても聞かないって訳?」 ¨ ジャキン!¨ 瞬間、何処から取り出したかもわからない金属棒で出来たトンファーを喉元に押さえ付け、壁へと撲り飛ばして来た。 「イッテ💦!!テメェ‥!!何しやがんだ!!」 奴の顔がやけに近付く。 少しでも動けば鼻がぶつかりそうな位の距離だ。 すかさず雲雀はオレを更に押さえ付け話しを続ける‥
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