34人が本棚に入れています
本棚に追加
話を聞いて、俺はある疑問を持つ。
「えっ、じゃあ今は医療費とかは誰が払ってるの?」
「今はお母さんの残してくれたお金を使っています」
「そうなんだ。早く治ればいいね」
「は、はい……」
乙葉の表情が若干暗くなったことに俺は気付かなかった。
「浅風さ~ん。検査のじかっ」
カツン
『あっ』
乙葉と声が被った。
ドサッ
こっちにに駆けながらきた女性は、途中にあった草に隠れていた石につまずき、思い切り顔から突っ込んだ。
「痛~い」
「大丈夫ですか?」
俺はド派手にコケたナース服の女性に声をかけた。
「またやっちゃた。テヘ」
最初のコメントを投稿しよう!