大樹での出会い

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「ま、また明日、こ、ここでま、待ってますから」 「?…うんわかった。じゃあね」 (なんでそんなに慌ててるんだ) 俺は顔を伏せていた乙葉に別れを告げたあと、急いで縁さんが待つ病室に戻った。 「あんな事言われたの、初めてだなぁ」 俺が病棟に戻ったあと、乙葉はボソッと呟いた。 「私、どうしちゃったのかな?胸が苦しいや」 また病気が進行したのか。 それとも単に気分が優れなかったのか。 良く分からないまま、乙葉はゆっくりと自分の病室に戻っていった。
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