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「はぁ、暇だなぁ」
俺は病室で一人呟いた。
時刻は二時。
乙葉と別れた後、検査の為に病室に戻ったのだが、あまりにも暇だ。
検査の間はあたふたしている縁さんを見てるだけで楽しめたが、それもほんのひとときだ。
退院までの四ヵ月あまりこの状態が続くとなると気が遠くなる。
「……乙葉はもっと長い間こんな感じなんだよな」
いつも友達と遊んでいた俺には、今までこんな時間が来る事になるなんて考えられなかった。
そんなことを思っている時、いきなり勢いよく扉が開いた。
扉は激しく音を立て、その衝撃で若干部屋が揺れた。
「颯人ぉ、目ぇ覚めたかぁ」
飲んだくれのような声を出して現れたのは、いつもは家でごろごろしている筈の彰ねぇだった。
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