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『乙葉ちゃんへ
この手紙を読む時には私は もういないかもしれないわ
ね
だけど一つだけ言わせてく ださい
私は乙葉ちゃんの笑顔が大 好きです
これからもずっと笑顔でい てね
私はずっと空から見てるか ら
乙葉ちゃんをずっと見守っ てるからね
この手紙と一緒に入ってい る指輪だけどね
孫に渡すものだったんだけ ど
もう渡せないわね
もし孫と会う事があったら 渡してもらえないかな
もし孫と会えなかったら貰 ってください
最後に
乙葉ちゃんとあえてよかっ たわ
短い間だったけど、いまま でありがとう
本当にありがとう
おばあちゃんより』
ポタッ ポタッ
乙葉は涙を流しながら手紙を読んだ。
「グスッ…おばぁちゃぁぁん…グスッ…お礼を言わなきゃいけないのは…グスッ…私の方だよぉ…グスッ」
乙葉の涙は手紙を濡らしていく。
指輪を握り締めずっと泣き続けた。
知らない間に看護婦さんの姿もそこにはなかった。
「おばあちゃん…グスッ…私…頑張るよ…どんなにいじめられたって…ずっと笑顔を忘れないから」
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