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「明日は楽しみだなぁ」
病室に戻った俺はベットに寝転び明日の事を考えた。
「乙葉はどこに行きたいんだろうな~」
「へぇ~。明日デートなんだ」
「デートか~やっぱそうだよな~。明日乙葉と街に行くんだ~」
「へぇ~。楽しそうだね」
………ん?
俺は誰と喋ってるんだ?
「良いデートスポット教えようか?」
恐る恐る後ろを見た。
そこには顔を覗かせている彰ねぇがいた。
「だぁぁぁぁぁ!!いつの間に現われたぁぁ!!」
「人を幽霊みたいに言わないでよ。さっきドア開いてたから入ったよ」
「ノックしてから入れよ!!」
「いいじゃない別に」
「良くねぇよ。第一人の独り言に割り込んでくんなよ」
「淋しくないの?」
「い、いいだろ別に独り言ぐらい」
はっ!!やばい。彰ねぇのペースに呑まれてきた。
「で、良いデートスポット教えてあげようか?」
彰ねぇは教えたそうな顔をしている。
こうなった彰ねぇは絶対退かないからなぁ。
「わかったよ。女の子はどこが喜ぶ?」
俺は渋々彰ねぇの話に乗った。
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