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翌朝
ピピピピ ピピピピ
ピピピピ ピピピピ
「う、う~ん」
ピピピッ ガシャン
俺は目が半開きのままめざましを止めた。
「今何時だ…てか俺めざましセットしたっけ?」
時刻を確認
六時十分
めざましをよくみるとまたしても貼り紙があった。
『颯人へ
颯人はほっとくと
お昼まで寝ちゃう
から、めざまし
置いといたよ
デート頑張れ
彰より』
「だぁぁぁぁ!!また彰ねぇか!!こんな早い時間に何しろってんだよ!!」
俺は貼り紙を丸めて上から下にゴミ箱へ全力投球した。
パスッ ポテッ コロコロコロ
「…………コントロール悪!!」
自分で投げてミスって一人ツッコミ。
なんてものほど悲しいものは……多分ない。
「もういいや、散歩しよ」
俺は着替えて松葉杖を持ち部屋を出た。
俺には彰ねぇが恨もうにも恨めないから仕方なく言う通りにしている。
決っして逆らえない訳ではない!!っといつも思っているが、結局逆らえないのである。
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