約束

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現時刻 八時三十七分 「さて、どうしよう」 俺は悩みながら進み続けていると、いつの間にか大樹の下まで来てしまっている。 「今来ても意味ないってのになぁ~」 まぁやることも無いから樹に持たれ掛かって座る。 風が心地よく流れていった。 「う~っあぁ、風が気持ちいなぁ」 俺は伸びをして風を感じた。 そして、あまりにもの気持ち良さに何故か今日は二度寝出来た。 「……ん……さい」 「……うっ…ん」 「颯…さん…てください」 俺は少しずつ目を覚ましていく。 「颯人さん起きてください」 「…え!?乙…葉?なんで?」 「なんでって、もうすぐ十一時ですよ」 持っていた携帯で時間を確認する。 十時五十三分 「あ!!ゴ、ゴメン乙葉」 「別にいいですよ颯人さん。颯人さんの寝顔可愛かったですよ」 クスッと、意地悪っぽく笑う。 ちょっと恥ずかしかった。
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