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三十ぐらい電車に乗って目的地の街で降りる。
周りはでかいビルが立ち、人やら犬やら鳥やらがたくさんいる。
「うわぁぁ!凄く賑やかですね」
街は音楽がなり、人は楽しそうに会話したり、中にはこんな街中でキスする奴もいる。
「あっ…//////」
「//////」
あんなものを見せられてしまったら見ているこっちが恥ずかしい。
「と、とにかく行こっか」
「は、はい」
俺は人にぶつからないように松葉杖をつき、目的の場所へ進む。
乙葉もたまに止まる俺に時々ぶつかるが、一定の距離を保って付いて来てくれた。
「さてと、どっちだ?」
俺達は人ごみから抜けて、彰ねぇから貰った地図を開いた。
「……なんだよこれ」
これは人が考えてわかるものなのか?
道の上に文字が重なりまくって曲がり道が消えている。
しかもその文字も道と重なってとても読めたものじゃない。
「ん?…颯人さん、どうしたんですか?」
俺の体は知らず知らずのうちに震えていた。
「彰ねぇぇぇぇぇ!!」
俺は吠えながら地図を丸めてゴミ箱に投げた。
今度は上手く入った。
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