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あ、乙葉が驚いてる。
「ゴ、ゴメン乙葉。驚かしちゃって」
「い、いえ、構いませんよ。ちょっと驚きましたが」
「ちょっと行きたかった場所があるんだけど、ちょっとわからなくなっちゃったから周りの人に聞いてみるよ」
俺は急いで近くの女子校生に聞きに行く。
「すみません……そうなんだ……ありがとう」
乙葉は呟く。
「そこまで気を使わなくてもいいのに……」
乙葉はゆっくり颯人を追いかける。
ドンッ
ピチャ
「あっ!?ご、ごめんなさい」
「あぁ!?ごめんなさいですむかよ!!どうしてくれるんだよ」
「本当にごめんなさい」
乙葉とぶつかったのは三十代の見るからに極道だろうと思われる男だった。
俺は騒ぎに気付きすぐに乙葉に駆け寄った。
「どうしたんだ?乙葉」
「お前さんこいつの連れか?こいつがぶつかったせいでコーヒーが服に付いたんだよ」
「す、すみません」
「だからすみませんですまないって言ってんだろ!!」
男は乙葉に殴りかかろうとしる。
「まて!!」
俺は男の前を立ち塞いだ。
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