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未知の世界
俺と乙葉はザ☆ピーチの自動ドアに立つ。
ウイ~ン
カシャ
「うわ~、凄いですね」
乙葉はザ☆ピーチの中に入った途端に走ってって行き、ゆっくり一回転して周りを見渡した。
「へぇ~、こんな所なんだ」
俺はいままで女の子が行きそうな店に入った事がなかったから、初めて入った感想は
「女の子が好きな所だって事に納得だな」
である。
周りにはハチミツの入ったビンを持った黄色い熊や人のような服を着たネズミや青色の何だか良くわからない手が四つあって、触角のあるエイリアン(?)のようなぬいぐるみがたくさん売っている。
他にも子猫や子犬、アクセサリーなど様々な物が売られていた。
「これ可愛いですね」
乙葉が猫の耳の様なヘアバンドをつけて言った。
「////////」
俺は猫耳を付けた乙葉を見て言葉を失った。
後ろを向いて動機を抑える。
(…はぁ…はぁ…あれは反則だ)
あの姿の乙葉が頭から離れなくなった。
「颯人さん、どうしたんですか?」
乙葉が後ろからぴょんっと出てきて俺を横から覗き込んで上目遣いで見る。
「ッ!?////////」
俺の頭はショート寸前だ。
「もしかして似合いませんか?」
俺は慌てて乙葉に返事をする。
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