未知の世界

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「/////そ、そんなことない。凄く似合ってるよ」 「クスッ、あははやっぱり颯人さん面白い」 俺は乙葉にからかわれている。 「お~と~は~!!」 「あ、颯人さんが怒った」 乙葉はキャーっといった感じで走る。 「あ、待て乙葉」 俺は松葉杖を急いで用意し、乙葉を追いかけた。 「はぁ…はぁ…乙葉はどこだ」 俺は乙葉を見失った。 (クスクス、颯人さん困ってる困ってる) 俺は近くのプリクラの中に乙葉が隠れている事に気付かない。 (そ~と、そ~と) 乙葉は忍び足で俺に近付く。 「甘い!!」 俺は瞬時に乙葉の気配に気付き、松葉杖を右手で掴み、空いた左手で乙葉の腕を掴んだ。 「捕まえた」 「捕まっちゃいました」 俺達は顔を見合わせて笑う。 「クスッ」 「プッ」 『あははははは』 凄く楽しい。 乙葉といると悲しい事が無くなっていく様な感じ。 この感じがすごく心地よかった。
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