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俺は濡れることなんて気にせず交差点に入ろうとした。
そのとき。
キキィィィキー
パァァーー
でかいクラクションの音と急ブレーキのアスファルトを擦る音が響く。
「ッ!?」
俺は咄嗟に止まろうとしたが水溜まりで足が滑って尻餅をつく。
そのとき、トラックが俺の右足の上を通ろうとしていた。
バキッ!!
辺りに響いた骨の折れる音。「うわぁぁぁぁぁ!!」
俺の右足は普通では曲がらない方向へ曲がっていた。
俺はあまりにもの激痛に意識が無くした。
そして、救急車のサイレンの音と降り止まない雨の音だけが響いていた……。
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