未知の世界

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「あ、これ凄く可愛いです」 乙葉は子猫の人形を持って本当に猫をあやすように首を撫でていた。 「欲しいですぅ」 「子猫かぁ確かに可愛いな」 俺も子猫を取って見つめる。 そして値札を見た。 さて 俺の見間違いじゃなければ数字が五つ見えるのだが… もう一度確認 まず3がある 次に5がある そのつぎに8 また次に0が二つ 「さ、さ、さ、」 俺の体は震える 「35800円ッ!!」 「え!?わ、凄い額です」 俺は恐る恐る子猫を元の場所に戻した。 「残念です」 乙葉も残念そうにぬいぐるみを置いた。 それから二時間。 俺と乙葉は店内を歩き回り、可愛い物を観察していった。
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