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「当たりかな?」
気付けば、愁の顔と上半身は香織の上、つまり、愁が香織に馬乗りになっている様な格好だ。
「…違っ…」
香織の顔が横を向く。
「…違うの?じゃぁ何?」
愁が香織の耳元で囁く。
「ひゃっ…」
吐息がくすぐったくて、思わず声がでてしまった。
「あれ?どうしたの?」
尚も愁は香織の耳元で囁く。
「み…耳っ…くすぐったぃぃ~!!」
「弱いんだ」
そう言うと、愁は香織の耳に優しくキスをした。
「あっ…!?」
香織の体がピクンと反応して、身を強張らせる。
「だめっ…」
ゾクゾクとした『何か』が香織の体を駆け巡る。
その反応を見た愁は、更に耳を舐め始めた。
部屋に、チュ…クチュ…と、やらしい音が響いている。
「ゃめてっ…てばぁっ!」
やっとの事で香織は強い意思表示をした。
「ククク………」
愁は香織の上で笑っている。
「何が可笑しいのよ!!」
「お前…くく…からかうの面白いっ…ククク…」
「ムカつくっ!早く降りなさいってばっ!!」
笑われた香織は頬っぺたを膨らませて、怒っている事を表現した。
愁は素直にどいて、香織の横に座る。
「冗談だって。いじけんな?」
そう言って香織の頭を撫でた。
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