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さて…。
香織が愁に半ば強制的に連れられてこられたのは、学校の中庭。
「あ…あのっ…ごめんなさぃッ」
がばっと腰から上を曲げて、最上級のお辞儀をする。
「貴方が俺の上に墜ちて来たおかげで、足が痛い。ってゆーか身体全身が痛い」
愁は頭を下げる香織に淡々と告げる。
「ごめっ…」
「よって、今日から俺の下僕決定」
愁は笑顔である。
「は?嫌…」
「足が痛いなぁ…」
香織の言葉を遮る愁。
「だから」
「腕も痛いなぁ」
わざとらしく腕を押さえる。
「~~~…!!!
わかったわよ!下僕でもなんでもなってやるわぁぁぁ!!!」
そう叫んぶと。
「今日からよろしくね。幸田香織」
そうして…
香織の地獄の日々は幕を開けた。
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