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村は珍しいものばかりだった。
全ての家は岩をくりぬいて作られているか、木で作られていた。
今まで木造というものをみたことなかったので感動してしまった。
他にも、樹齢何百年とありそうな大木や、見たことのない野菜や果物。
野菜はまだ土がついていることからついさっきまで埋まっていたことが分かる。
果物もどれもみずみずしいものばかりだった。
新鮮さを大事にしているんだろう。
店のすぐそばに畑や果樹園らしきものがあり、注文をうけた店の人がとりにいくという商売をしていた。
商売といっても基本は物々交換。
金はあまり使わず、新鮮な肉や、服やなんかを交換していた。
村の大きさはかなり小さくあまり広くはない。
だが、畑や果樹園が面積をとっているので、実際はかなり広いだろう。
まるで昔にきたような感覚だった。
だが、昔にきたような感覚で止まったのは、住人たちが人間ではなかったからだ。
全員が狼男と同じ姿をしていた。
毛や目の色の違いはある。だが……正直な感想は怖かった。
人間は本当に珍しいらしく子供には石を数回投げられたし、話しかけても数回無反応のまま、逃げられたりした。
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