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「失礼します、‥ご注文はお決まりですか?」
店員さんが、テーブルに水を置いてからそう言って僕を見た。
「ちょ、待ってください」と少し焦りながらメニューに目を落とす。
そしてふと目についた、大好きな食べ物の名前。
すぐに、それとコーヒーを頼んだ。
苺ショートケーキ‥
このとき僕がこれを選んでなかったら、僕ときみはこんな風になってたやろか?
辛くて切なくて‥
それでも、嬉しくて愛しくて。
どっちにしても
このときはまだ、
出会うことも知らなかった。
まだまだ、歯車は‥
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