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キッチンのドアに寄りかかって、ボーっとしていた。
ボーっとしていた、つもり。
どこを見ていたかはもう言わなくてもわかるだろう。
「‥‥る‥っ‥‥‥ハルっ!」
無意識的に彼を見ていたらしい。
自分の名前を呼ばれ、はっと彼から目線を外し、自分を呼ぶ声のした方を振り返った。
そこには、親友かつバイト仲間である佑希(ゆうき)が少し口を尖らせながら私を呼んでいた。
ちなみに、彼がきたことを教えてくれたのも、彼女だ。
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