第2章 不思議な

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「千秋ぃ坂本君とはどう?」 坂本君とメールし始めて 2週間程経った日。 菜摘が笑顔を浮かべて 聞いてきた。 「まあ、普通。」 菜摘が私の返答を 聞くなりブスッと 表情を歪ませた。 「なにそれぇ…」 菜摘は不機嫌な顔のまま 話し続ける 「うちのツレが、坂本が千秋ちゃん、いい人ってようたよおって言ってたのにぃ」 それがどうした。 「…で?」 「で?じゃないし💢坂本君って元カノ以外の女の子めったに褒めないんだから。」 菜摘は何を言っているのやら… 私の右耳のヘッドホンからは好きな曲"ハネウマライダー"が軽快なリズムを刻みながら流れている。 「やったあ。褒められたあ。うれし-なあ。」 「千秋、棒読みすぎ…」 菜摘の呆れ顔は特に理由は無いが面白い。
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