ありがとう

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――――――――――――――――…… 「今日の映画楽しみ!!」 繋いでいる手をブンブン振りながら可愛らしく言う。 「映画のチケットとるの大変だったよ」 手には2枚のチケット 今日は久々のデートだ。 楽しみにしていた映画を見れると興奮する。 「あ、その前にちょっと何か食べていかない?曖音は何が食べたい?」 曖音「うーんと…パスタ!!だけど、陸斗(りくと)と一緒なら何でもいいよ」 陸斗「よーし!!じゃあいつもの店だな!」 いつもの店に向かう。 曖音「あ…」 歩いていた足を止める。 陸斗「どーした?」 突然止まる曖音に陸斗は顔を覗き込んだ。 曖音「ここのケーキ屋さん帰り寄りたいな」 看板にはシャトレーゼと書いてある 陸斗「いいけど…なんで?」 曖音「今日は曖音の初めてのお友達の命日なんだ!!そのお友達が好きだったケーキ♪」 そう言いながらまた歩き出した。 陸斗「その友だちの話なんだろ?今日の映画」 あれから何十年も立った。 小さかった曖音も 17歳になっていた 初めて愛里に会った時の年齢だ。
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