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退院後はもう一つの後遺症である「腸閉塞」との戦いが待っていた。それからは短期間での入退院を繰り返していたが、5年が過ぎても癌の転移や再発がない。通常、5年過ぎれば完治したと思ってよいらしい。父はついに癌に勝ったのだ。この時まではそう思っていた。
その後も定期検診は続けていたのだが、ある日MRI検査で影が見つかる。念のためPET検査をしたところ、腫瘍マーカーに反応が出た。癌の再発―細胞を調べた結果、十二指腸からの転移であることが判明した。
時に平成18年12月、最初の手術から8年近くが過ぎていた…
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