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自覚している。
あいつが夕方に帰ると
決まってなる。
夜ならまだ眠れる。
朝ならやることがある。
夕方は、
なにもする気がしない。
ああ、あいつは
知ってて帰るのだろうか。
今、自分が帰ると、
俺の頭の中は井上で
いっぱいになると
自覚しているのだろうか。
ならば性悪。
小悪魔なんて
可愛いものじゃない。
おかげで毎日
井上を考える日々。
なのにあいつは
平然としている。
ああ、こうして今も
頭には井上しかない。
まんまとあいつの
罠にかかってる。
わかってても
逃げられない。
あいつ以外何も考えられない。
end
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