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春菜「あ…。」
春菜はすぐに秀明を見つけた。
この体格の人はそうそういない。
「ひでっ♪」
秀明は春菜の方へ視線をやった。
「春菜?」
ランニングをやめて春菜の方へ歩いてきた。
秀明の首筋や顔からは汗が流れている。
春菜「すごい汗だね…!私、一生分でもそんなに汗かいたことないかも…!!」
秀明「あはは!そんなわけねーだろ!一応テニス部だろ?」
春菜「でもレギュラーじゃないし、うちの部活あんま強くないから顧問が来ない日は練習とかだらだらだよ?」
秀明「だから弱いんだよ!…ってか、どうした?足腰強化のために走りに来たわけでもなさそうだな…。」
春菜「うん、ひでに聞きたいことあって…。」
秀明「…。敦也のこと?」
春菜「うん。今日体育館覗いたら敦也君来てなくて、部活のメンバーにも休むって連絡も来てなかったみたいなんだ。由衣が『敦也君はサボったりしないから何かあったんじゃないか』って…。」
秀明「お前さ、終業式の日に敦也に何か言われなかったの?」
春菜「終業式の日、私と敦也君が会ってたこと聞いたの?」
秀明「うん。敦也に聞いた。聞いたのは春菜と会ったってことだけだけど。」
春菜「でも終業式の日に会って話した内容と、今日部活来てなかったことと、何か関係あるの?全く繋がらないんだけど…。」
秀明「あいつ本当に何も言ってないんだな…。」
春菜「…どうゆうこと?」
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