第二章 中学2年

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秀明はただ黙って隣に座っていてくれた。 春菜に触れることなく、黙って座っていた。 1時間ほど経っただろうか、春菜はようやく落ち着いてきた。 秀明「家帰る…?」 春菜は頷いた。 秀明「送ってく。」 秀明は春菜に聞いた。 「敦也とはどっちの手で手繋いだ?」 「…?」 「右手?」 春菜が頷く。 秀明は春菜の左手を握って、春菜を引っ張っていった。 春菜は敦也の手の温もりを思い出しながら、右手を強く握り締めた。
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