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秀明はただ黙って隣に座っていてくれた。
春菜に触れることなく、黙って座っていた。
1時間ほど経っただろうか、春菜はようやく落ち着いてきた。
秀明「家帰る…?」
春菜は頷いた。
秀明「送ってく。」
秀明は春菜に聞いた。
「敦也とはどっちの手で手繋いだ?」
「…?」
「右手?」
春菜が頷く。
秀明は春菜の左手を握って、春菜を引っ張っていった。
春菜は敦也の手の温もりを思い出しながら、右手を強く握り締めた。
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