第三章 中学3年 春

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中学3年になった。 新学期恒例の席替えをする。 春菜は黒板を見て驚いた。 隣の席は秀明だった。 敦也がいなくなってから、春菜は秀明とあまり話さなくなっていた。 春菜は敦也以外の異性と仲良くしたくなかった。 それが春菜にとって、敦也に対する誠実さだった。 意識して秀明を避けていた春菜は、秀明の隣になったことを喜べなかった。 秀明「永瀬の隣になると思わなかったよ!」 春菜「私もびっくりした。てゆか、何か久しぶりだね…♪別に全然話してなかったわけじゃないのにね。」 秀明「確かに。何かすっげー久々。この距離で永瀬と話すの久々過ぎて緊張するかも…。」 秀明は全然変わっていなかった。 春菜は思わず笑ってしまった。 秀明「お前の笑った顔久々に見た気がする♪」 春菜「大袈裟だなぁ~。」 秀明「そうだ!俺携帯買ったんだ!永瀬は前から持ってたよな?教えてよ!」 春菜「やっと買ったんだぁ♪良かったね♪」 カリカリカリ… 春菜「はい♪」 秀明「じゃあ今日の夜メールする!」
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